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「クローザー」ファイナル・シーズン7

クローザー(The Closer)のファイナルシーズン、シーズン7もとっても面白くて、おすすめです。 最初にシーズン1の第1話を見た時から、すっかりはまってしまったクライム・サスペンス・ドラマ。 ファイナルと分かっているので、どんな終わり方をするんだろう?と第1話から興味津々でした。


f:id:miria-81:20190214023921p:plainするとシーズン7では、ブレンダの過去の事件にいちゃもんをつける弁護士が現れます。 ある事件で、ブレンダが取引をしようとした容疑者がいたのですが、結局何もしゃべらず、 家に戻りたいとしか言いませんでした。多分その容疑者は家に戻ると その地区のギャングに殺されるだろうことはブレンダだちも分かっていたのですが、 しゃべらない以上は仕方なく、容疑者を家に帰します。 すると、案の定殺されてしまい、それをブレンダの落ち度として 容疑者の家族とその弁護士が裁判を始めます。

ブレンダのことを破滅させると宣言する弁護士、もしかしたら、これがきっかけでブレンダが辞めることになるのだろうか?と思ったりしました。ブレンダは本当に一瞬窮地に陥るのですが、何とかこれも、くぐり抜けるんですね。 それにしても、過去の違うシーズンの事件をファイナルシーズンでこのように使うとは、 最初からそこまで計算ずくの脚本だったのでしょうか。 それとも、たまたまうまく利用したのでしょうか・・・。 「クローザー」の脚本の綿密さに、改めて驚きました。

そして、その弁護士の件と、ガブリエル刑事補の私生活とがまたまたクロスして、 これも波乱のストーリーが出来ています。

また、ブレンダのお父さんが甲状腺がんにかかり、これもひと波乱。 その結果、えーっ!?こうなっちゃうの・・・?(涙)というドラマがあります。甲状腺がんは、英語で thyroid cancer。("thyroid"は、甲状腺) この病気の症状として、お父さんが気分をコントロールできずに急にイライラする様子が何度か描かれますが、そのお蔭で甲状腺がんのことを視聴者に広く知ってもらえたのではないかと、アメリカのThyroid Cancer Survivor's Associationのブログに書いてあります。また逆に、気分(mood)をコントロールできないような患者が来たら、医者は単に処方箋を書くだけでなく、thyroidの異常を疑ってもいいのではないかという議論もあります。視聴率の高いドラマの中の、ちょっとしたことが社会にもたらす力は大きいんですね。このクローザーのお蔭で、甲状腺がんがいきなり死んでしまうようなコワイ病気ではないことも、広くわかってもらえたのではないかというコメントもありました。


さてさて、シーズン7で最終的にブレンダは、というかクローザーはどうやって終わるでしょうか? 推理してみてください。
(1)事件解決方法で決定的なミスをして、いられなくなる。
(2)お父さんの癌になったりしたので、もっと穏やかな人生を送りたいと思い、LAPDを去る。
(3)フリッツが転勤になり引っ越すことになる。
(4)子どもができる。
(5)ブレンダが死んでしまう。

結果は・・・やっぱりネタバレはしないほうがいいと思うので、DVDなどを見てのお楽しみ。いずれにしても最後は、シーズン1の時代の、 ブレンダと部下たちとうまく行っていなかったときのことを考えると本当にブレンダは信頼を得たんだなぁとしみじみします。

また、部下たちも、それぞれにキャラクターが立っていて、いいですね。 そして夫のフリッツは、稀に見る本当に優しい旦那様。たぶんリアリティではあり得ないけど、 こんな夫がいたらきっと働く妻は幸せですね。そういう効果も視聴率につながったかも。 クローザーは、ケーブルTVでとっても視聴率が高かったそうですから。

それから、レイダー警部は、最初の登場のころはちょっと憎らしかったけれど、 今ではすっかりブレンダの味方。最後の最後に、レイダー警部が、クローザーのスピンオフ・ドラマ 「メジャー・クライム」の主役になるんだなと匂わせています。

また何年かしたら、再度DVDで全部見てみたいですね、このクローザー。 本当に痛快で楽しい、はまるクライム・サスペンス・ドラマです。 とーっても、おすすめ!!