iced coffee?! 海外で、なかなか飲めない「アイスコーヒー」
アイスコーヒーを英語で何と言うかは、少し英語を知っている人なら、ご存知でしょう。そう、iced coffeeです。場所によっては、受け身のiced を使わずにice coffeeと注文すると、アイスクリームの入ったコーヒーなんかが出てきちゃいます! (ついでにアイスキャンディもこのままでは通じません。ice pop、または代表的商品名popsicle[ポップシクル]です。)
では、iced coffeeと言えば日本で出てくる「アイスコーヒー」が飲めるかと言うと、まだまだ世界的理解は得られていません。そもそもアメリカやヨーロッパの日常生活でアイスコーヒーを飲む、つまりコーヒーを冷たくして飲むという習慣は、少し前までありませんでした。
そこで、無理やり英語で言うと、iced coffee、または、coffee with iceなどになるのですが、アメリカの田舎なんかでは、iced coffeeが通じなくていろいろ説明したら、コーヒーに氷を入れればいいのね、ということで、氷が溶けてぬるーくなったコーヒーが出てきた、という悲しい話を聞いたことがあります。
でも最近は、アメリカのスターバックスでアイスコーヒー(英語では、iced coffee)がメニューに普通に載るようになってきました。けれど、日本のようにアイスコーヒー用の濃い目のコーヒーに氷を入れるのではなく普通のコーヒーに氷を入れて冷たくするため、やっぱり、薄目の冷たいコーヒーしか飲めません。(細かく注文をすれば、別ですが。)日本で思い描くようなアイスコーヒーを、世界中で飲めるようになるのはまだまだ夢なんでしょうか・・・・?
ちなみにアイスコーヒーは、大正時代に日本で始まった飲み方。西洋では水が良くないので冷たいものを飲む習慣があまりなかったし、また冷たいものを飲むのは贅沢という概念があったそうです。
ところが日本では、井戸水などを飲んでいて冷たいものを飲むのに抵抗はなく、またお茶の文化で冷ましたお茶を飲むこともあったため、コーヒーを冷やして飲むことを思いついたようですね。食文化など、日本は本当に細やかで豊かだなと思います。