やっぱり英語!|海外旅行や仕事で使える英語・海外ドラマ・英語育児などのこと

海外ドラマ大好きなmiriaが海外旅行や仕事で使える英語フレーズ、英会話そして子どもの英語育児などについて書いているブログです

ゴシップガール シーズン1~シーズン6

NYで最も高級な住宅街、アッパー・イースト・サイドのセレブな高校生たち(やがて大学生)の青春・恋愛ストーリー。その日常生活は、さすがセレブ!と驚かされるようなことばかり。そしてスタイリッシュなファッションは、SATCと肩を並べるゴージャスさ!2007年にシーズン1がアメリカでオンエアされるやいなや、ティーンたちの話題となり爆発的な人気を得たのもよ~く分かります!英語も、スラングはあるけれど、比較的わかりやすいですよ。


f:id:miria-81:20190214024544p:plainしかもティーンだけでなく、その親世代にも人気があるのも、主人公だけでなくその家族のドラマも目を離せないから!単なる学園ドラマではなく、様々な世代が見ても、この「ゴシップガール」は面白いんですね!


主人公は、超セレブでリッチな高校生、セリーナ、ブレア、チャック、ネイト、そしてブルックリンに住む(つまりセレブやリッチではない)同じ高校の生徒ダンなど。主人公たちはやがて大学生となり、シーズン3からは大学のキャンパスに舞台は移りますが、主人公たち、そしてその家族、友人などを巡る、ハラハラドキドキの恋愛模様、人間関係が描かれます


それにしても、ファッションも恋愛も暮らしぶりも、これが高校生?!と驚かされることばかり。シーズン1ではまず、セリーナたちは、家のインテリアを模様替えしているため、ホテルの超スイートに住んでいることが分かります。東京で言えば、港区白金台の家を改装しているからウェスティンホテルに住んでいるのよ、っていう感じでしょうか。そして何かにつけて開かれるパーティ。もちろん親と招待されていることも多いのですが、高校生がこんなにパーティ三昧の暮らしをしているなんて唖然。しかも自宅に大勢呼んで開くこともあるんです!


でもどんなにゴージャスな暮らしをしていても、ままならないのが、人の気持ち。本当に愛する人との素敵な人生を求めて、高校生たちもそしてその親たちも、とてもドラマチックなドラマを展開します。リッチなセレブという背景に最初は驚きますが、見ているうちに違和感なくストーリーにはまってしまうのは、嫉妬や猜疑心、愛を求める心など、人の気持ちの真髄を、ちょっと大げさに誇張しながらもしっかり描いているからかなぁと思います。


ゴシップガール」というタイトルは、セリーナたち皆が携帯で読む情報サイトの管理人の名前。何かゴシップを見かけたら、その情報サイト経由でリアルタイムに皆の携帯に送ることができるんです。だから、自分のボーイフレンドやガールフレンドが、どこかで違う相手とキスしているなんていう情報が瞬時に皆に送られたるなんていうことが起きて、恋愛模様が混線するのに一役かっています。


この「ゴシップガール」を、ドラマのナレーターというかナビゲーター役に上手く使っているのが、とても斬新。情報が送られて皆の携帯が一斉に鳴り、皆が一斉に携帯を見るというシーンが、とっても今っぽくておもしろいです。


またドラマの中で、セリーナはS(エス)、ブレアはB(ビー)と名前の頭文字をとって呼ばれていますが、友達を頭文字だけで呼ぶのも携帯メール文化の象徴みたいな感じですね。


本当にはまってしまったので、一度見ても、しばらく時間を置いてまた見てみると新しい発見があったりするし、とてもファッショナブルなので、何度見ても面白いです。NYの文化がちょっとだけ分かった気分になれるし。


ゴシップガールは、シーズン6(アメリカで2012年オンエア)で、ついに完了してしまいましたが、でも主人公を演じた俳優・女優たちは大ブレークしていろいろなドラマや映画で活躍しています。そのスタート地点となった大人気ドラマ、刺激のあるスタイリッシュなドラマが好きなら、とってもおすすめですよ!

 

Law & Order(ロー・アンド・オーダー)ニューシリーズ5、6

Law & Order(ロー・アンド・オーダー)は、本当にどのシリーズを見ても最高の刑事/法廷ドラマですね! いよいよ、このニューシリーズ6で終わりです。20年も続いたテレビドラマの終わりなんて、すごいですね。 でも、こんなに長く続いているのに、つまらなくなったりすることがないのが驚異です。


f:id:miria-81:20190214024951p:plainたださすがに、このシリーズ5、シリーズ6になってくると、新しいストーリーが入ってきます。ひとつは、ジャック・マッコイがトップ検事に立候補し、選挙に出るというストーリーです。でも選挙に出ると決心するまではいろいろ悩むジャック。そして最後に言うのが、次のセリフです。


I'm too old to play Hamlet. シリーズ5の#2か#3で言っているんですが、名文句ですね!


アメリカの検察組織は、連邦、州、郡、市が、それぞれの地域の裁判所に対応する独自の検察組織を持っているのです。そしてこの各地方検事の下で、多くの検事補、捜査官、事務官が働いています。それぞれの地区のトップの「検事」は4年ごとに選挙で選ばれます。マッコイの場合は、NY州なのでNYのトップ検事の選挙に出るんですね。ということは、当然いろいろな政治事が絡んできます。州知事とも付き合いもあれば、お願い事をされたりします。そういうわずらわしいポリティックスと、ジャックの正義を、どうやって折り合いをつけ、犯人逮捕や正当な刑の請求をするか、そういう見どころも出てきます。出てくる事件には、本当にあった州知事のスキャンダルが下地になっている事件もあるようです。


そして、もうひとつは、アニタ・ヴァン・ビューレンがガンに罹ってしまいます。その精神的な葛藤が少し描かれているのが、今までのLaw & Order(ロー・アンド・オーダー)とは違うところ。クールに犯罪と裁判を描くだけでなく、刑事や検事のより人間的な気持ちを少し見せようとしているのでしょうか。


f:id:miria-81:20190214025048p:plainそれから、特にシリーズ6になると、裁判で刑事や検事補まで証人となって証言することが多くなり、その証言の反対尋問で刑事や検事補の過去に触れざるを得ず、意外な過去が表に出てきます。(被告=犯人の弁護人が、証言の信ぴょう性を低めるために、証人となった人がいかに疑わしい人物かを陪審に訴求するためです)。


ケヴィン・バーナード刑事がかつて結婚していたんだ、とか、コニー・ルビローサ検事補がかつて上司と関係したことがあったんだ、とか、いろいろゴシップがほじくり返されて出てくるんですね。本当の裁判でも、そんなことってあるんでしょうか。司法取引までするアメリカだから、あるのかもしれませんね。そんなことも覚悟しなきゃいけない、なんて。大変な職業ですね、刑事も検事も。どこまで人はクリーンでいられるか、そんなところも視聴者に問うているのかもしれません。


アニタ・ヴァン・ビューレンがガンになってしまう話では、医療費のことを心配する様子がときどき描かれます。アメリカは日本のように国民皆保険制度ではないんですね。たとえば歯医者さんに行くのにも、個人で保険会社の保険に入っていればいいけれど、そういう保険に入れない人には高額すぎて歯医者さんにすら行けないことがあるらしいです。彼女のようなトップのベテラン刑事でも、ガンの高度な治療費にはローンを考えなきゃいけないという状況のようです。この辺も、アメリカ社会にひとつの問題定義を、このドラマはしているのでしょうか。


最後の最後には、どうやらガンは治ったらしいと思われるシーンで終わるのが、ちょっと救いでした。


それにしても、本当におもしろいドラマでした。何年か先にまた見てみたいと思います。も一度見ても、絶対に面白いですよ、これは!

Law & Order ニューシリーズ3、4

Law & Orderは、ずっと見続けても、まったくマンネリ化しない素晴らしいドラマです! ニューシリーズ3(全シリーズでは、シリーズ17)では、人種差別、宗教問題(進化論を否定するキリスト教徒)など、さらにいろいろ考えさせられる事件が起きています。


f:id:miria-81:20190214025519p:plainまた、ニューシリーズ4では、マッコイが地方検事に昇格しています!そして女性のコニー・ルビローサ検事補と、マイケル・カッターが、その下で働く現場の検事です。マッコイは、もう裁判所には滅多に行かないで監督する立場ですが、でもその正義感あふれる姿勢は変わらず、政治家などと折り合ってうまくやろうとする人々から、ときに煙たがられるんですね。でも、きっとこのドラマでは、そういうことが伝えたかったんだなと思います。権力に頼らず、権力に屈せず、個としてプライドを持って正義を貫き、事実や真実を見つけていくのが裁判であり、警察や検察の仕事なんだと。


それにしても、シリーズが続くと中だるみとかがありそうですが、本当にこのロー&オーダーは全くそういうことがありません。次々に視点の違う事件を描き、社会は、人は、それをどう考えるべきなのか、深く考えさせます。本当に素晴らしいですね、このドラマ!


f:id:miria-81:20190214025623p:plainそうそう、ニューシリーズ4の途中で、エド・グリーン刑事が退職してしまいます。その回も、身内が犯人かもしれないと思われた時の警察の態度はどうあるべきか考えさせられ、またエド・グリーン刑事のパーソナリティが初めてほんの少し描かれます。1回45分という、とても短い中で登場人物の私生活はほとんど描かれないのですが、たまにちらっと感じさせることがあって、警官も人間なんだと思わせます。それにしても、ぶれない脚本、本当に見事です。

Law & Orderは、いつまでも最高の刑事/法廷ドラマ!

Law & Orderを見ないと、クライムドラマや警察ドラマは語れないと言われますが、本当に素晴らしいテレビドラマ!20年(1990ー2010年)続いたのも分かります。いつみても、きっと古さを感じないでしょう。


普通のクライムドラマだと、事件が起きて犯人を見つけるまでが1回で、一話完結ですが、このドラマは、事件が起きて犯人を警察が探しだし(Lawの部分)、その犯人を検察が裁判にかけ有罪にされる(時には無罪もありますが)まで(Orderの部分)を描いています。


f:id:miria-81:20190214025816p:plainたった45分の中に1つの事件に関する2つのパートを盛り込むのですが、警察が犯人を捜す過程でうまく事件の背景や犯人の性格などを伝え、裁判では、陪審員による裁判の面白さをあますところなく伝えていて、最後まで本当にハラハラさせながら、アメリカの社会について考えさせられる、とても優れたドラマです。無駄をそぎ落として、磨きに磨いた脚本の上に成り立っている、そんな印象です。


ストーリーは、本当の事件を元にしているものが多いそうで、O.J.シンプソン事件、NY州知事の売春スキャンダル、ジョンベネ殺害事件、カリスマ作家J.T.リロイ事件、イラク刑務所捕虜事件などなど、アメリカ人ならすぐわかる事件ばかり。そんな事件がどう裁かれていくのか、目が離せないのもこのドラマの魅力です。


ツタヤの店頭にあったのは、ニューシリーズ1からで、これが全シリーズの最初かと勘違いしていたのですが、ニューシリーズ1は、全シリーズの中では、シリーズ15になるようです。(なんと、本当に最初のほうのシリーズには、SATCでパリに飛んでしまうプレイボーイを演じていたクリス・ノースが刑事役で出演してるんですね!orz...)


でもこんな、2つのことが1つのドラマになるという発想ができるのも、アメリカの裁判では「司法取引」がよくあること(つまり検事の采配によるところが大きい)、というのも大きな理由ですね。(日本でも2018年から取り入れられたみたいですが)

 

「司法取引」(a plea bargain system)とは、例えば、殺人犯に仲間がいて、先に手下がつかまった場合、主犯格の情報を言ったり裁判で主犯格に不利な証言をすることで、第一級殺人ではなく第二級殺人で済ませてあげる、などと検察が交渉すること。それで無事主犯格を捕まえたり有罪にさせることができるのだったら、とても合理的な方法かもしれません。(裁判の途中でも、被告の弁護人が検察側の証人に向かって「あなたは司法取引をしたのでしょう」などと言うのだから、とても公的なことなんですね)


f:id:miria-81:20190214025948p:plainでも司法取引ができるというのは、検察の担当者のやり方ひとつで、どうにでもなる部分もあります。だから、とても正義感が強く正しいことを通したいジャック・マッコイ検事が時には強引なやり方をしたりして、検事局内からも批判されたりするんですね。正義についても、考えさせられます。(人気コミック「ワンピース」で「正義」と書かれたマントを海軍が着ているのも面白いですが!)


ニューシリーズ1からだと、もうマッコイ検事は、大分練れてきているようですが、それ以前だと、もっとワンパクだったみたいで、それも見てみたいなぁ。


f:id:miria-81:20190214030005p:plainまたマッコイの上司、アーサー・ブランチを演じるのはフレッド・トンプソンという、共和党議員であり、さらに法学博士号を持つ弁護士/検察官でもある人。とても落ち着きがあり、頼りがいある上司を演じています。もしかしたら、そのうちアメリカ大統領になるかもしれないという人物だそうですが、このドラマでは最適な役を演じていると思います。


それから陪審員制度は、宗教や人種問題に転びそうな裁判の時、時には検察に、時には犯人に不利になったりして、その辺もおもしろいドラマとなっています。


舞台はNYなので、殺人事件の種類には事欠きません。本当にいろいろな事件が起きます。制作チームが素晴らしいのはもちろんですが、でもやっぱりアメリカNYだから、題材が本当にたくさんあって20年間もマンネリ化することなく作れるんでしょうね。その間にエミー賞も取り、スピンオフもたくさん生み出していますドラマのフランチャイズ方式を生み出したのは、このLaw&Orderなんだそうです。形式は同じで場所を変えてドラマを制作する方法で、LAやUKなどいろいろな場所で再現されています。(日本だとCSIが有名ですけどね)


警察のチームと、検察のチームがとてもいい感じでチームワークをやっているんだなぁと感心して、すっかりメンバーにも慣れてきたころ、ニューシリーズ2の最後では、とても思わぬ形でチームのひとりを失ってしまいます。ショックでしたー!ネタバレになるので書きませんが・・・。その無念さが、その後のマッコイの信念を、より強くしているのかもしれないと思いました。


制作はWOLFという制作会社で、各ストーリーの最後に、DVDだとオオカミの鳴き声が入ります。ちょっと犬の吠え声のようにも聞こえ、ドラマの余韻で、法の番犬かなぁと思ったりして・・・?


このドラマだと、D.A.(地方検事)という単語にとても馴染みになります。あとは、First Degree Murder(第一級殺人)、Second Degree Murder(第二級殺人)、Manslaughter(故殺)など、とても日常英語では覚えない単語も!