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Law & Order(ロー・アンド・オーダー)ニューシリーズ5、6

Law & Order(ロー・アンド・オーダー)は、本当にどのシリーズを見ても最高の刑事/法廷ドラマですね! いよいよ、このニューシリーズ6で終わりです。20年も続いたテレビドラマの終わりなんて、すごいですね。 でも、こんなに長く続いているのに、つまらなくなったりすることがないのが驚異です。


f:id:miria-81:20190214024951p:plainたださすがに、このシリーズ5、シリーズ6になってくると、新しいストーリーが入ってきます。ひとつは、ジャック・マッコイがトップ検事に立候補し、選挙に出るというストーリーです。でも選挙に出ると決心するまではいろいろ悩むジャック。そして最後に言うのが、次のセリフです。


I'm too old to play Hamlet. シリーズ5の#2か#3で言っているんですが、名文句ですね!


アメリカの検察組織は、連邦、州、郡、市が、それぞれの地域の裁判所に対応する独自の検察組織を持っているのです。そしてこの各地方検事の下で、多くの検事補、捜査官、事務官が働いています。それぞれの地区のトップの「検事」は4年ごとに選挙で選ばれます。マッコイの場合は、NY州なのでNYのトップ検事の選挙に出るんですね。ということは、当然いろいろな政治事が絡んできます。州知事とも付き合いもあれば、お願い事をされたりします。そういうわずらわしいポリティックスと、ジャックの正義を、どうやって折り合いをつけ、犯人逮捕や正当な刑の請求をするか、そういう見どころも出てきます。出てくる事件には、本当にあった州知事のスキャンダルが下地になっている事件もあるようです。


そして、もうひとつは、アニタ・ヴァン・ビューレンがガンに罹ってしまいます。その精神的な葛藤が少し描かれているのが、今までのLaw & Order(ロー・アンド・オーダー)とは違うところ。クールに犯罪と裁判を描くだけでなく、刑事や検事のより人間的な気持ちを少し見せようとしているのでしょうか。


f:id:miria-81:20190214025048p:plainそれから、特にシリーズ6になると、裁判で刑事や検事補まで証人となって証言することが多くなり、その証言の反対尋問で刑事や検事補の過去に触れざるを得ず、意外な過去が表に出てきます。(被告=犯人の弁護人が、証言の信ぴょう性を低めるために、証人となった人がいかに疑わしい人物かを陪審に訴求するためです)。


ケヴィン・バーナード刑事がかつて結婚していたんだ、とか、コニー・ルビローサ検事補がかつて上司と関係したことがあったんだ、とか、いろいろゴシップがほじくり返されて出てくるんですね。本当の裁判でも、そんなことってあるんでしょうか。司法取引までするアメリカだから、あるのかもしれませんね。そんなことも覚悟しなきゃいけない、なんて。大変な職業ですね、刑事も検事も。どこまで人はクリーンでいられるか、そんなところも視聴者に問うているのかもしれません。


アニタ・ヴァン・ビューレンがガンになってしまう話では、医療費のことを心配する様子がときどき描かれます。アメリカは日本のように国民皆保険制度ではないんですね。たとえば歯医者さんに行くのにも、個人で保険会社の保険に入っていればいいけれど、そういう保険に入れない人には高額すぎて歯医者さんにすら行けないことがあるらしいです。彼女のようなトップのベテラン刑事でも、ガンの高度な治療費にはローンを考えなきゃいけないという状況のようです。この辺も、アメリカ社会にひとつの問題定義を、このドラマはしているのでしょうか。


最後の最後には、どうやらガンは治ったらしいと思われるシーンで終わるのが、ちょっと救いでした。


それにしても、本当におもしろいドラマでした。何年か先にまた見てみたいと思います。も一度見ても、絶対に面白いですよ、これは!